からだ
Vol.16 37歳で結婚。すぐ妊活を始めるべきですか?【40歳からのからだ塾WEB版】
高齢妊娠のリスク
流産率は年齢が上がるに従って上昇。40代後半の流産率は70〜80%にもなるという現実があります。
年齢別自然流産率
年齢区分 | 妊娠例数 | 流産例数 | 流産率(%) |
---|---|---|---|
24歳以下 | 90 | 15 | 16.7 |
25〜29歳 | 673 | 74 | 11.0 |
30〜34歳 | 651 | 65 | 10.0 |
35〜39歳 | 261 | 54 | 20.7 |
40歳以上 | 92 | 38 | 41.3 |
合計 | 1767 | 246 | 13.9 |
出典:『パートナーと考える出産 妊活バイブル』吉形玲美 著/日東書院
吉形さんからのアドバイス
「海外セレブが50代で出産といったニュースを耳にすることもありますが、卵子ドナーなど特殊な治療を受けていると考えたようがいいですね。年齢を重ねてからの不妊治療は、妊娠高血圧症などの合併症のリスクもあることを知った上で行ってほしいと思います。ただ結局、いつまで続けるか、どんな治療を選ぶかは、自分たちの気持ち次第です。結果はどうであれ、夫婦で情報を共有し、一緒に取り組むことで、妊活がパートナーシップを高めるものになってほしいと思います」
何歳から始めるにしても、妊活は希望を持って行いたいものです。同時に、健康な体でいることや、自ら情報収集をして妊娠や不妊治療のリアルな現状を知り、冷静に受け止めることも大切でしょう。その上で治療法や病院を検討し、納得のいく選択をしていきたいもの。「この病院は自分に合わないかも?」と思ったら、はしごをしてもよいと思います。実は、私も不妊治療経験者です。受け身にならず知りたいことがあったら医師に聞く、信頼できる「かかりつけ医」を見つけるといったことも、妊活をスムーズに勧める秘訣だろうと思います(ライター及川)。
ご協力いただいた医師
吉形 玲美さん 浜松町ハマサイトクリニック 婦人科医師
よしかた・れみ●医学博士。婦人科専門医として診療のほか、多施設で予防医療研究に従事。更年期、妊活、生理不順など、女性の体のホルモンマネジメントを得意とする。
※症状や治療法には個人差があります。必ず専門医にご相談ください。
ライター、メノポーズカウンセラー 及川夕子
更年期まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法もしてみたい!
更年期まっただ中のライター。最近、ちょっと休んだぐらいでは疲れが抜けなくなってきて、以前よりもカラダのメンテが欠かせなくなったと実感。とはいえ、カラダの変化をポジティブに捉え、同年代の女性の健康に役立つさまざまな情報をお伝えしていきたいと思っています。ただいま、ヨガやマインドフルネスを実践中。ホルモン補充療法もしてみたい!
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