からだ

Vol.16 37歳で結婚。すぐ妊活を始めるべきですか?【40歳からのからだ塾WEB版】

妊活の第2ステップ 「不妊治療」

婦人科での基本的なチェックが済んだら、不妊治療を受けるかどうかを検討します。不妊治療には大きく分けて3段階あり、通常は
タイミング法(排卵の時期を計算してセックスをする)
人工授精(精子を直接子宮へ送り込む)
体外受精(体外で精子と卵子を受精させる)
と進んでいきます。治療費は自費が基本で、検査や使用する薬などにより異なります(保険が適用になる検査もあります)。1周期あたりそれぞれタイミング法で数千円〜2万円、人工授精で1〜2万円程度、体外受精では数十万円の費用がかかります。

37歳ならタイミング法から始めてOK

「夫婦ともに疾病や異常がない、そして女性が37歳という年齢なら、タイミング法から始めてよいでしょう。婦人科では、超音波検査や頸管粘液の様子から、排卵日を予測し性行為を持つ時期を指導します」と吉形さん。
基礎体温を測り、自分で排卵日を予測する方法もありますが、ここは医療の力を借りて、確実にタイミングを合わせるほうがベスト。
「タイミング指導から始めて、2、3ヵ月続けた後、結果が出なければ、次のステップである人工授精や体外受精を検討します。そのほうが、費用や体への負担も少なくて済みますし、本人も納得感して次へ進めると思います。自然妊娠にこだわるカップルなら、ずっとタイミング指導を続けても構いません。どんな治療法を選びどれだけ続けるかは、自分たちで決めることです」(吉形さん)

一気に体外受精に進んだ方がよい場合とは?

では、一足飛びに体外受精をしたほうがよい場合もあるのでしょうか?
「年齢が42歳以上だったり、AMHが1を切っていたりする場合には、あまり猶予はないと考え、体外受精を勧める場合もあります。AMHだけでなく、ホルモン値(卵胞刺激ホルモンFSH)なども見ながら判断します」(吉形さん)。
早く欲しいなら、不妊治療専門のクリニックに相談するのも一つの方法です。

「いつまで続ける? いつやめる?」問題についてのアドバイス

妊活はゴールが必ずくるとは限りません。結果がなかなか出ない場合、妊活をいつまで続けるかは非常に難しい問題です。長期間に及べば、費用面だけでなく、女性自身の体にも大きな負担を与えることになります。

ちなみに、不妊治療には助成金がでる場合があり、日本での不妊治療の公費助成は42歳まで。イギリスでは39歳、フランスでは42歳まで。こうした年齢制限は、これ以上治療しても、妊娠しにくくなることを考慮して決められています。判断の一つの目安になりそうです。

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