Vol.16 37歳で結婚。すぐ妊活を始めるべきですか?【40歳からのからだ塾WEB版】
妊活の第2ステップ 「不妊治療」
タイミング法(排卵の時期を計算してセックスをする)
37歳ならタイミング法から始めてOK
「夫婦ともに疾病や異常がない、そして女性が37歳という年齢なら、タイミング法から始めてよいでしょう。婦人科では、超音波検査や頸管粘液の様子から、排卵日を予測し性行為を持つ時期を指導します」と吉形さん。
基礎体温を測り、自分で排卵日を予測する方法もありますが、ここは医療の力を借りて、確実にタイミングを合わせるほうがベスト。
「タイミング指導から始めて、2、3ヵ月続けた後、結果が出なければ、次のステップである人工授精や体外受精を検討します。そのほうが、費用や体への負担も少なくて済みますし、本人も納得感して次へ進めると思います。自然妊娠にこだわるカップルなら、ずっとタイミング指導を続けても構いません。どんな治療法を選びどれだけ続けるかは、自分たちで決めることです」(吉形さん)
一気に体外受精に進んだ方がよい場合とは?
では、一足飛びに体外受精をしたほうがよい場合もあるのでしょうか?
「年齢が42歳以上だったり、AMHが1を切っていたりする場合には、あまり猶予はないと考え、体外受精を勧める場合もあります。AMHだけでなく、ホルモン値(卵胞刺激ホルモンFSH)なども見ながら判断します」(吉形さん)。
早く欲しいなら、不妊治療専門のクリニックに相談するのも一つの方法です。
「いつまで続ける? いつやめる?」問題についてのアドバイス
妊活はゴールが必ずくるとは限りません。結果がなかなか出ない場合、妊活をいつまで続けるかは非常に難しい問題です。長期間に及べば、費用面だけでなく、女性自身の体にも大きな負担を与えることになります。
ちなみに、不妊治療には助成金がでる場合があり、日本での不妊治療の公費助成は42歳まで。イギリスでは39歳、フランスでは42歳まで。こうした年齢制限は、これ以上治療しても、妊娠しにくくなることを考慮して決められています。判断の一つの目安になりそうです。
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