草刈民代さん(くさかり・たみよ)俳優
東京都生まれ。8歳よりバレエを始め、2009年に引退するまで、国内外で広く活躍。その後、女優として映像、舞台に出演。芸術監督を務めたウクライナ支援のバレエ公演も話題に。
まっすぐ芯の通った背筋に、すらりと伸びた手足。体のすみずみにまで確かな意思が宿る草刈民代さん。8歳でバレエを始め、44歳でプロのバレエダンサーを引退するまで踊り続け、一般の人よりは、はるかに運動量の多い生活を送ってきました。それが筋肉だけでなく、骨にもよい効果を与えていたといいます。
「かなり前に調べたことがあったのですが、私は骨密度が高くて。お医者さまに“運動で骨が刺激され、それが骨密度に影響する”と聞き、何十年もトウシューズを履いて踊り、常にジャンプして足を刺激しているような状態だったことが骨によかったんだ、と納得したんです」。
草刈さんは、女優に転身してからも体を動かすことを習慣にしていました。でも、ウクライナのキエフバレエ団を支援するためのチャリティー公演を企画・プロデュースした昨年、睡眠時間も確保できないくらい多忙を極め、体調に大きな変化を感じたといいます。
「そもそも50代になって体力の衰えを感じていたのですが、そこにチャリティー公演の準備に追われて1日18時間くらい働いているような生活が重なり、昼夜も逆転。約10ヶ月ほど運動もまったくできなかったんです。運動しないことで心身のバランスがくずれ、自律神経は乱れ、筋肉が落ちている実感もありました」。