「インフルエンザの年間感染者数は、通常なら1千万人ほど。今年は予測がつきませんが、同時流行の場合、発熱の患者さんが増えるでしょう」と石田さん。
「ウイルスは、粘膜などから細胞に侵入して増殖します。気管支や肺の細胞に侵入した場合、受容体というところにくっついて細胞を障害しながら増殖していきます。その結果、咳や呼吸困難、発熱などさまざまな症状が現れます」
まず感染経路についてですが、インフルエンザも新型コロナも、主に飛沫(ひまつ)感染と接触感染の2つとされています。
ウイルスの多くは、感染者のつば、咳、くしゃみの飛沫を吸い込むことやウイルスが付着したものを触った手指で口、鼻、目の粘膜を触ることでうつります。当然ながら、人混みや満員電車、繁華街など、さまざまな人が集まる場所ではウイルスに触れる機会が増えます。感染対策を万全に。