日々多くの患者さんの腸の不調を診療している小林暁子さんに、腸に効く食事法について話を聞きました。
「よく『何を食べればいいですか?』と聞かれますが、“だけ食べ”はダメです」
たとえば、腸のためにとヨーグルト「だけ」食べ続けるのは禁物です。それよりもバランスの良い食事を3食摂ることのほうが、腸の健康には大切なのですが「腸の調子が悪い人は、食物繊維が豊富な野菜や果物、穀類を食べていない」といいます。
腸内で善玉菌のエサになったり、便のかさを増やしたり、さらに悪玉菌や有害物質をからめとって排出する食物繊維の不足が、腸の不調の大きな原因だというわけです。
「できるだけ食事から善玉菌や食物繊維を摂ってほしいと思います。野菜が苦手という人も工夫次第で食べられますよ。私はシンプルな作りおきをおすすめしています。細かく刻んで混ぜ込んだり、みそ汁に入れるなど、加えてしまう作戦もいい。無理なくできるのが長続きのコツ」
小林さんから教わった腸活2つのルールも紹介します。