からだ

【背中・手足・頭編】腸の調子を上げるマッサージ&ツボ押し。

  • 文・吉田真緒 撮影・青木和義 スタイリング・高島聖子 モデル くらさわかずえ

[足のツボ]

【足にある二大特効ツボの刺激で腸の調子を整える。】

足には腸に効くツボが多数あるけれど、代表的なのは、足の内側にある「三陰交(さんいんこう)」と外側にある「足三里(あしさんり)」。ともに腸だけでなく、さまざまな部位に効果のあるツボとして知られ、体のバランスをとってくれます。

ほかには、足の指の爪のつけ根の左右には腸にいいツボが多くあり、足の裏の親指のつけ根あたりにある「太白(たいはく)」も消化器全般に効果があります。足の裏にはほかにも多くのツボがあり、足裏全体を刺激する青竹踏みなども腸の動きを活発にします。下がりぎみの血流をよくするというメリットも。

三陰交の位置と押し方

足の内側のくるぶしから指4本分上にあるツボ。押すと圧痛がある点。冷え性や更年期障害、肥満など幅広い効果がある。

ツボの位置を見つけたら、足と同じ側の手で、すね側から足をつかむようにして親指でギュッと押し込む。

足三里の位置と押し方


足の外側でひざの皿から指4本分下。2本の骨の間がくぼんだところ。親指をひざの皿においたとき、伸ばした中指が届くあたり。

ツボの位置を見つけたら、足と反対の手で、すね側から足をつかむようにして親指でギュッと押し込む。

[頭のツボ]

【頭にある自律神経に効くツボを押して腸を整える。】

自律神経に特効のあるツボを押すと腸がみるみるよくなります。特にストレスや多忙が原因の便秘や下痢の場合、自律神経に効くツボを押すことで、腸の調子を取り戻すのは良い方法です。

交感神経が優位な状態では消化器が働かないので、副交感神経を活発にすることで腸の活動を促します。

「百会(ひゃくえ)」は「頂門(ちょうもん)の一針」といわれ、体全体のエネルギー循環の要とされる大切なツボ。「天柱(てんちゅう)」は首のコリをとり、自律神経を整えるツボとして知られています。

頭のツボの見つけ方

百会は頭頂部のツボ。左右の耳の上端を結んだ中央あたり。天柱は首の後ろの中心でへこんだ部分から左右へ指1本半離れたところ。

百会の押し方

1.中指でギュッと押したり、もみ込んだりする。指数本でトントンとタッピングしてもいい。ブラシなどで刺激を与えても。

天柱の押し方

2.天柱の位置を見つけたら、両手の親指を当て、残りの指で頭をつかむようにして親指に圧力をかけると、うまく押せる。

小林弘幸

監修

小林弘幸 さん (こばやし・ひろゆき)

医師

順天堂大学医学部教授。日本体育協会公認スポーツドクター。
日本初の便秘外来を開設し、著名人のコンディショニング向上などにも関わる。自律神経の権威としても名高い。著書に『自律神経が整う時間コントロール術』(小学館)、『医者が考案した「長生きみそ汁』」(アスコム)など多数。

『Dr.クロワッサン 名医が教える腸ストレッチで、自律神経はよみがえる。」(2019年1月15日発行)より。

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