年とともに動きも遅くなり、前はできたことができなくなる親。
「なんでこんなこともできないの、とイライラしてしまうのは、以前の親のままでいてもらいたいという思いが強いから。こちらの期待値が高すぎるんです」(森田さん)
「怒りというより悲しみに近い苛立ちが湧き、受け入れられない自分を嫌悪してしまう負のスパイラルに入ります。受け入れたくない、ではなく、受け入れなくてはいけないことです」(小高さん)
そのために役立つのは知識。
「認知症や介護に対する正しい知識を増やしましょう。知らないと不安は増すもの。知識があれば、相手の状況や変化をある程度受け止められるし、処し方も変わります。介護が必要になったらどこに助けを求めるかも明確にしておくと、さらに安心です」(森田さん)