【人気スタイリスト直伝】読者が挑戦、きれいなパンツスタイル。

「年齢を重ねるとともに、これまで気に入っていた服が似合わなくなった気がする」「同じパターンの服ばかりになる」など、ファッションの悩みを抱える読者に、スタイリスト・平澤雅佐恵さんが「本当に似合う服」を提案してくれることに。

「服はその人の哲学でもあるから、好きな服を着ることはとても大切。でも、あえて違う要素を加えると魅力が増すことも多いんです」

と言う平澤さんがすすめるのは、ファッションの苦手意識をなくして魅力を引き出すコーディネート。

また、1コーディネートに1点、トレンドアイテムを取り入れることも、おしゃれで新鮮に見せるコツ。

「とはいえ、体型に合わせて無理をしないのも大切なこと。今シーズンなら、ゆったりしたシルエットのガウチョパンツやお尻まわりを隠せるケープストールやロングジレなど、リラックスして着られて体型カバーもできる、大人の着こなしに適した流行アイテムも多く出ています」

そんな旬のアイテムを取り入れながら、似合う服をまとって大変身。それぞれのコーディネートには、重ね着のポイントや色の組み合わせ方、柄物の取り入れ方など、今すぐ応用できる技がいっぱい。自分に合う服を選びながらコーディネートを格上げするヒントが詰まっています。

41歳。身長165センチ。「女性らしい色合いのスカートスタイルが定番。大人のカジュアルに憧れはありつつも着くずし方がわかりません」

パンツスタイルで、”フェミニン”をより引き立てる。

「やわらかい印象で、女性らしく見えるコーディネートが好き。結果、いつも同じようなイメージの、白やピンクの服を選んでしまいがちです」と言う外村美姫さん。

平澤さんがスタイリングしたのは、カジュアルでクールな印象の3種類のパンツ。

「パリッとしたシャツやミリタリージャケットなど、飾り気のないカジュアルなアイテムを着たほうが、むしろ女性らしさがより際立って魅力的に見えると思うんです。上は、流行の太めパンツを使ったコーディネート。グレー×白×茶系の上品な色合わせで、カジュアル慣れしていない人でも抵抗なく着られるはず」（平澤さん）

実際に着て、鏡を見た外村さんは、「腰周りが気になって、あまりパンツをはかないのですが、こんなセンタープレスのパンツなら、きれいに着こなせますね。タートルネックのニットとシャツの重ね着もおしゃれ。さっそく自分でもチャレンジしてみたいです」

グレー×白×茶系の色合わせでパンツを上品に着こなす。

タートル4万2000円（タバサ／ピー・エックス）　シャツ1万6000円（22オクトーブル☎︎03・6836・1825）　パンツ3万7000円（オールドイングランド／ナイツブリッジ・インターナショナル）　手に持ったロングカーディガン2万8000円（ピッチュン／ピー・エックス）　ショートブーツ2万3500円（ダイアナ／ダイアナ銀座本店）

さらに、下の2つのコーディネートも発見がたくさんあったよう。「左上のファーベストを合わせた着こなしは、脚も細く見えてとてもお気に入り。左下は〝カッコいい大人の女性〟というイメージで、新しい自分を発見できた気がします」

ボリュームのあるファーベストには細いデニムを合わせて。

「ファーベストを主役に、タウンぽくコーディネート。下半身は細いデニムで女性らしく、足元はトレンドのエンジニアブーツでボリュームを持たせ、スタイルアップも狙いました」ファーベスト20万円（モガ）　プリントミックスシャツ1万5800円（アズノゥアズドゥバズ／アズノゥアズ）　デニム2万3000円（エイチセブン／ハリス銀座マロニエゲート店☎︎03・5524・7705）　エンジニアブーツ8万6000円（フリーランス／プレインピープル青山）

ミリタリージャケットとパンプスのギャップで女性らしく。

「メンズライクなミリタリージャケットも外村さんが着るとかわいらしくなります。足元にヒールのパンプスを合わせ、大人の女性らしさを出したのもポイントです」ブルゾン3万5000円（バイマイティ）　ボーダーニット1万7000円（ヒューマンウーマン）　パンツ1万4000円（ハリス／ハリス銀座マロニエゲート店）　パンプス1万4000円（ダイアナ／ダイアナ銀座本店）