「ミドリガメは圧倒的に旨い」との言葉に衝撃を受けるが、「鍋にすると家族がもくもくと食べるほど」で生態系を脅かす外来種問題も「みんなが食べれば解決する」。読み進めると、固定観念を覆されてばかりだ。そうして自分でまかなえる食料は1、2割程度というが気づくことは多い。
「健康なものが、あたりまえだけれど旨いんです。薬が入っているようなものは食べたくないと思うと同時に、いろいろ病気があって薬を飲んでいる人間は肉としては食べられないなとか、僕自身はちゃんと旨いのかどうかとか、いろいろと考えてしまう。安いからとうかつに不健康なものを食べるのは、自分を安っぽく不健康にしている以外のなにものでもない。さらに、まともな食べ物を作っている生産者を否定してしまうことにもなる。自分の健康と将来を守るために、ある程度のお金を払ってちゃんとしたものを買うべきと、この生活に教えられました」