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岸本葉子さん推薦。『ミカフェート』のピンク ブルボン、ブルーマウンテン ブレンド|手みやげをひとつ

  • 撮影・千葉 諭 文・嶌 陽子

意外な外見と開けた時の驚き、二重の楽しみが魅力。

数年前、外出中にふとコーヒーが飲みたくなり、近所のコーヒー店『ミカフェート』に初めて立ち寄った岸本葉子さん。

「偶然入ったのですが、後味がすっきりしていて、おいしくて。その時、お店にコーヒー豆入りのペットボトルが並んでいるのが、印象に残っていたんです」

それからしばらくして、コーヒー好きの知人を店に案内。気に入った知人が、豆を購入することにし、挽いて粉にしてほしいと店のスタッフに頼むと、「その前に、ぜひペットボトルの蓋をお客様ご自身で開けてみてください」と言われた。

「不思議に思ったのですが、知人が蓋を開けると、 “パンッ” というシャンパンボトルを開けるような音がして、コーヒーの豊かなアロマがふわっと漂いました。なるほど、そういうことだったのかと」

『ミカフェート』は、最高品質のコーヒー豆を求め、世界各地をまわる “コーヒーハンター” 川島良彰さんが設立した店。味のおいしさは折り紙付きだ。焙煎したてのアロマと鮮度を保つため、特殊なペットボトルに詰めている。開けた時の音は、コーヒー豆から出る炭酸ガスなのだ。

「コーヒーやお茶は、それぞれにこだわりのものを飲んでいる人も多いでしょう。手みやげにするなら、味以外にプラスアルファの何かが欲しい。ペットボトル入りという意外性と、開けた時の音と香りへの驚きが、とてもいいと思いました」

以来、2本をセットにして贈ることが多くなった。一度、ホームパーティーに持って行き、食後にホストに蓋を開けてもらったところ、大盛り上がり。その後、ペットボトルを皆でまわして香りを楽しんだという。 

手みやげは、仰々しすぎず、さりげなく感じられるものが好きという岸本さん。

「上等のコーヒー豆なのに、容器は可愛らしいペットボトル。そんな押し付けがましくない見た目も気に入っています」

岸本葉子さん
きしもと・ようこ エッセイスト

1961年、神奈川県生まれ。食や暮らし、旅に関するエッセイを数多く発表している。著書に『50代からのもう悩まない着こなしのコツ』(共著/主婦の友インフォス)、『ひとり上手』(海竜社)など。

●東京都渋谷区神宮前4・18・6 1F ☎03・3405・9501 賚11時〜19時、無休。国内に11店舗あり。ブルーマウンテン ブレンド2,000円(160g)はしっかりとしたコクと甘み。ピンク ブルボン1,650円(160g)はフルーティで華やかな味わい。時季により20種類前後。取り寄せ可。https://www.mi-cafeto.com

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※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

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