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『50代から本気で遊べば人生は愉しくなる』片岡鶴太郎さん|本を読んで、会いたくなって。

まずは “真似る” ことが人生を楽しむことに。

かたおか・つるたろう●1954年、東京都生まれ。モノマネ芸人として多くのバラエティ番組に出演。’88年にはボクシングライセンスを取得。また画家としても活動。現在、東京・上野の森美術館にて展覧会『還暦紅』が開催中(7月2日まで)。

撮影・小出和弘

モノマネ芸人、プロボクサー、俳優、画家、書家、そして近年はヨギー(ヨガをする人)としての顔を持つ片岡鶴太郎さん。本書では、これまでの人生を振り返りつつ、62歳の今も「毎朝、起きるのが楽しみでしょうがない」という日々を謳歌するコツを紹介する。

「学ぶことは真似ぶことですから僕は自分がやりたいと思ったことは、最初はモノマネから入ります。ボクシングの時は僕と同じくサウスポーの具志堅(用高)さんのスタイルを真似た練習と縄跳びなどの基本を毎日飽きずに反復する。時間をかけて “型” を覚えると、その先の世界が見えてきて面白くなってくるんです」

本書で記されている片岡さんの日課に驚かされる。仕事が始まる6時間前に起きて、まずはヨガの呼吸法やポーズ、瞑想などをみっちりと3時間以上かけて行い、水シャワーを浴びると、その後に玄米を主食にたっぷりの野菜と豆類などをおかずにした朝食を2時間ほど使ってゆっくりと食べる。すでにこのような生活を4年以上続けているという。

「朝8時から仕事なら夜中の2時に起きますよ(笑)。でも一通りのヨガをやって心と体がクリアな状態になった時に朝日が上がってくるのを見ると、本当に生きていてよかったなと思えます」

57歳で出合ったヨガでは、今年5月にインド政府公認のプロフェッショナルヨガ検定に合格。まだ日本でもごくわずかな人しか取得していない資格だ。

「どうせやるなら、趣味で終わらせず本気でやってモトをとるほうが絶対楽しいですよ。僕はいつも、誰もが心のなかに自分の魂を歓喜させるシード(種)を持っていると思うんです。それに気づいたら、コツコツと水やりを続ければ、やがて芽吹いて人生を楽しくしてくれる天からの贈り物になります。育てている途中で行き詰まったり、真っ暗闇に入ることもありますが、自分のシードを信じて、焦らず進めば、必ず次の “灯り” が見えてきますよ」

いくつもの道を極めてきた片岡さんならではの実感がある言葉にうなずかされる。ちなみに片岡さんが今いちばん心のなかに欲しい “シード” は時間のようだ。

「絵も一日に1作は仕上げたいので少なくても8〜9時間は欲しいですし、朝のヨガも最近は瞑想に時間をかけたくて、本では3時間と書きましたが4時間ぐらいかかっちゃうんです。本当に時間が足りないですね(笑)」

SBクリエイティブ 800円
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