「人生に行き詰まったときに、第三者である私に話を聞いてほしい、という気持ちで応募する方が多いですね。例えば離婚した、親や配偶者を亡くした、などなど。あるいは料理道具がとても好きでコレクションを見てほしいとか、または日々仕事に追われている自分の生活を誰かに眺めてほしいなど、“人生に句読点を打ちたい”という思いを感じます」
取材者という域を越え、カウンセラー的な存在になっている様子。
「特にこの本に載せた話は夫婦や恋人、レズビアンカップル、親子……といういろいろな方の愛のストーリーで、深い話ばかりになりましたね。初対面では言えないこともあるから何回か通ったり、取材後もメールのやりとりを重ねたり。話をしながら泣き出す人もいますし、みなさんの人生にだいぶ踏み込ませていただきました」