『むだ死にしない技術』堀江貴文さん|本を読んで、会いたくなって。 | 読む・聴く・観る・買う | クロワッサン オンライン
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『むだ死にしない技術』堀江貴文さん|本を読んで、会いたくなって。

命にかかわる病気は、未然に防ぐべきです。

ほりえ・たかふみ●1972年、福岡県生まれ。実業家。『なんでお店が儲からないのかを僕が解決する』(ぴあ)、『991の会社はいらない』(ベスト新書)など著書多数。有料メールマガジン「堀江貴文のブログでは言えない話」も注目。http://horiemon.com/

撮影・中島慶子

 IT会社の代表として一時代を築き、最近ではロケット開発に携わるなど、常に独自の視点で活動の場を広げている堀江貴文さん。今度は、医療分野だ。本書は、堀江さんが医師や専門家に取材し、誰もが知っておくべきと感じたことをまとめたものだという。

「ならなくていい病気になって、亡くなることをなくしたいんです。そのためにできることが確実にある。僕は医者じゃないけれど、科学的エビデンスのある方法を普及させることはできますから」

 その方法とは、ずばり、予防医療。病気になってから医者にかかるのではなくて、病気にならないように事前に手を打てと啓蒙する。2015年10月に予防医療普及委員会(現・予防医療普及協会)を医師らと立ち上げ、まずは胃がんの原因、ピロリ菌の除菌をすすめるコンテンツを作成、郵送検査キットの販売も始めた。

「『忙しい』は言い訳になりません。病気の原因になる感染症にかかっていないかを調べる、定期的に検診を受ける、歯周病ケアなど、やるべきことはいろいろ。日頃から体を鍛えている人も、がんになる可能性はあるんです。スポーツしている人は自分の健康を過信しがちだから、今後、マラソン大会などでピロリ菌検査を受けられるような、アクティブな活動との組み合わせも実現させたい」

 堀江さんがもどかしく思うのは、「薬は飲んでいないけれど、ヨーグルトを食べているから大丈夫」というようなタイプ。

「ヨーグルトで除菌はできませんから。間違えてほしくないんですが、この本に書いたことは、健康法ではありません。医学的な知識なんです。“素人革命”と僕は呼んでいますが、専門家でなくても、特定分野についてネットから知識を吸収して極めることができる。いまはそういう時代です。僕の場合、その上で医師に話を聞き、発信しているわけです」

 それにしても、堀江さん、合理的と感じたことを実現する推進力がすごい。迷いなく、こうしたほうがいいという方向にぐいぐい引っ張ってくれる感覚。その意味では、宇宙開発も医療も、堀江さんの中では同列なのだろう。しかも、行動に移すのが早い!

「いやいや、僕からしたら、のろいですよ」

 大腸がん検診や歯科検診も着手予定。ITやロケットはわからなくても、予防医療はすぐ取り組める。先へ先へと進む堀江さんのあとを素直に追いかけてみたい。

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