小さな頃から外国への憧れがあった。未知の世界に興味津々だった。けれどもまだ女性は結婚したら家庭を守るという価値観の時代。尾崎さんは大学を卒業後、見合いし、結婚。そして子育ての落ち着いた43歳でフランス語を大学院で学んだ。で、そこからはもう一直線。フランス語講師として勤務し、7年務めるうちに四国の魅力を伝える事業に目覚めてしまった。
交渉相手は、地元を飛び出して、外務省、フランス大使館へ。
「普通、警戒しますよね。でも私にはなんにもないから警戒する必要もない。企画に興味さえ持ってくれれば、会ってくれる。無欲で、何も持たないことが武器になる」
今は、人口減少で10年後には半数が無人になるであろう瀬戸内海の島をアピールしたいと考えている。