「他の国だったら怖いと思うこともなぜかアフリカだとできてしまう。ナミビアで憧れのヒンバ族に会えたときは、自分も裸になって衣装をつけ、赤土を塗りました。このときはさすがにガイドも目を剥いていました」
熱いパワーでぶつかっていけば、言葉の壁を超えて相手に気持ちが伝わるのだ。しかし、日本人として理解に苦しむことも増えてきた。
「ウガンダに行ったとき、何人もの死と直面したんです。亡くなった日は、家族や周りも悲しむのですが、翌朝にはケロッと笑っている。それに仕事を頼んでも真面目にしないで放り投げてしまうことが多い。あまりの違いにアフリカ人との距離の取り方がわからなくなって」
そんなとき、欧米の女性ボランティアに言われた言葉が今も忘れられない。