〝自分(男)磨き〟〝男女の人間関係〟〝社会や職場の環境〟などどれもが「ナルホド、そうだよね!」と納得できるものばかり。ドラさんのユーモアたっぷりの語り口が冴え渡る。
「とくに感じるのが、家庭での家事の分担。ヨーロッパでもフランスでも家事に対して男女差はありません。もちろん、仕事面においてもまったく平等です。家事は時間があるほうがするのが当たり前。ひとり暮らしには欠かせないのに、日本のお母さんは、娘には教えても男の子にはあまり家事を教えないせいもあるのでは? プライベートな時間に男性はジェントルマンになって女性にもっと褒め言葉を発してほしいと思うのですが、男性がキッチンに立ったら女性も、もっと褒めてあげる必要がありそうですね(笑)」
来日当初、ドラさんから見ると、日本の社会は堅苦しくて、男性たちがその重圧に押しつぶされていて気の毒に感じることも多かった。