#06 いい喧嘩と悪い喧嘩~喧嘩上手な夫婦になろう! | 読む・聴く・観る・買う | クロワッサン オンライン
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#06 いい喧嘩と悪い喧嘩
~喧嘩上手な夫婦になろう!

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日常の小さな気付きから、社会問題まで。行政書士である筆者が、これまで相談を受けた経験と世の中の動きを元に、「夫婦を中心として人間関係を整える」ヒントを伝える連載コラムです。

 

個人的なことですが、今の私は電車通勤のないワークスタイルを取っています。これで一番嬉しいのは、満員電車に乗らなくていいということ! もともとあまり愉快ではない満員電車の中で朝から何が最も嫌かっていえば、喧嘩する人がいるときです。こういうのに朝から遭遇してしまうと、その日の朝の気分がものすごく悪くなる。他人のいさかいや喧嘩をきくのも嫌ですが、もめ事は精神をとても消耗するので、自分でも喧嘩はできればしたくない。とはいえ恐らく他人と喧嘩をしたことがないという人はいないのではないかしら。

今日はそんな喧嘩の話です。それもせっかくなので「喧嘩上手になる」話をしたいと思います。

どんな喧嘩でも、自分の主張を相手に伝えようとすることがスタート。自分の思いを伝えた時に、相手がそれを拒否したりするので、感情がぶつかります。それが喧嘩です。親しい人との間であれば、自分のことをわかってほしい。だから思っていることを主張しますね。新婚さんがする喧嘩は、そんな「がむしゃらな喧嘩」です。

私も、今思えば、そんなのどうでもいいんじゃない? と思えるような細かいことで喧嘩していました。お皿のしまい方が違う! タオルの向きが逆! という小さすぎる「家事方法の主張」から、なんで連絡してこないの? という「生活習慣の約束」などなど…。お互い、違う文化を持ち育ってきた2人ですから、物事の捉え方が違って当然。たいていの喧嘩は「犬も食わない」ようなくだらないことがテーマです。それを繰り返しながら年月を経た今は、内容なんかほとんど覚えていなかったりするくらい。夫婦は必ずこの「がむしゃら喧嘩期」を経ていると思います。

でも喧嘩の方法にもステージがあるように思います。がむしゃら喧嘩期は、多く見ても結婚してから5年でしょう。そこを過ぎたら、そろそろ喧嘩上手になってみませんか?

Bitter & Sweet Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

Bitter & Sweet Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

そう、喧嘩はコミュニケーションの一種。喧嘩を前向きにとらえれば、感情を共有する方法の一つなんですね。では、せっかく(?)喧嘩するのなら、喧嘩上手になるための方法を考えてみたいと思います。そのために大事なことは5つあると私は思っています。

1.喧嘩にはタイミングがある
2.逃げない(特に男性)
3.過去の不満を持ち出さない(特に女性)
4.人格否定はしない
5.勝ち負けはないことを知る

喧嘩のタイミングは人によって違います。それを2人の間で見極めるのもとても大事。一般論で言うと、女性は生理前にイライラしがち。このタイミングで喧嘩すると泥沼化するな、というパターンが読めたら、男性はここを回避。また男性の場合は、帰宅直後にこまごまとしたことを注意されることを嫌がるという傾向もありますので、女性は一息ついてから話してくださいね。

2と3は、性別によって差がありますが、逃げによって喧嘩を終わらせる方法は女性の怒りを助長することになるのを、男性は知っておいた方がいいでしょうね。そして、過去の不満を持ちだすのは女性。今怒っていることから芋づる式に「そう言えばあの時だって…」と言いだすのは大抵、女性。喧嘩は「今」で解決しましょう。今を見ていないのはダメな喧嘩です。4の人格否定は、文字通り。モラハラなんてもってのほかです。

そして、実は一番大事なのは5です。現代人は仕事で白か黒かはっきりさせることに慣れているので、グレーの解決方法を好まない傾向があるように思えますが、人間関係にグレーはつきもの。ましてや夫婦はグレーだらけです。むしろ、白黒はっきりつけずに置いた方がいいことが山ほどあっていいと思っています。夫婦間で勝ち負けにこだわってしまうと、泥沼化してしまいます。

違う男女が一緒に暮らしていたら、納得いかないことはたくさんあります。それをいちいち勝ちに行っていたら、一緒に暮らしていけません。そしてそのためにもう一つ重要なこともお伝えしておきましょう。勝負がつかない事柄を「グレーでいいんじゃない?」と思えるために必要なこと、それが夫婦のスキンシップだと私は思っています。

よく、「喧嘩のルールを決めましょう」というアドバイスをしますが、実際に、どんなときも男性側が謝るというルールにしている、というよい関係のご夫婦も知っています。とはいえ、具体的に決めている夫婦ってどれくらいいるのでしょうね。もし決めるとしたら、喧嘩の終息方法を決めておくのはとてもいい方法だと思います。最後の答えは「グレー」でいいのですから、喧嘩のやめ方を決めておけば必然的に答えに白黒は付きません。

今回あげた5つをよく理解したうえで、たくさんいい喧嘩をしながら、 2人なりの喧嘩スタイルを作っていけばいいと思っています。2人の関係がバージョンアップできる喧嘩は「いい喧嘩」です。夫婦は、上手に喧嘩して、少しずついい関係を作ってほしいですね。

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https://croissant-online.jp/column/marriagenote/

【バナーのハート作品】©️ Koichi Nishimura  https://www.facebook.com/koichi.nishimura

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