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#04 夫婦のすれ違いはどこに?
~気になる3つのカテゴリーとは。

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日常の小さな気付きから、社会問題まで。行政書士である筆者が、これまで相談を受けた経験と世の中の動きを元に、「夫婦を中心として人間関係を整える」ヒントを伝える連載コラムです。

こんにちは! マリッジデザイナーの湯原玲奈です。

最近、あまり楽しくない話題が巷を賑わしていますね。男女間の問題。いや、人は「負のテーマ」が好きですから、楽しい人には楽しいのかな? とにかく、超プライベートな男女問題によって、加害者とされる人達がメディア追放や公職追放という形で制裁を受けています。彼らに限らず、世の中にはこの手の諍いが古今東西・世界各国で後を絶ちません。一部病的な理由がある人もいるようですが、実は私が離婚相談をお受けするなかで感じることは、夫婦にとっての男女問題は実は二次的なものだ、ということです。今日はそんなお話しをしたいと思います。

夫婦間にこそアップデートトークが必要にもかかわらず、ないがしろにされがちだという話を前回書きましたね(読んでいない方はぜひバックナンバーからチェックしてくださいね!)。夫婦間の微妙な「温度差=ズレ」に気付くには、お互いの「いま」を知ることが必要なのですが、いつでも話せるからという理由で後回しにされたりしているうちに、いつの間にかズレが大きくなってしまうもの。

では、そのズレとは具体的に何でしょうか。実は、夫婦間の問題は大きく分けると3つのカテゴリーに分けられるというのが私の持論なのですが、その3つとは何だと思いますか?

それは「お金」、「時間」、そして「実家」です。

「お金」は解説の必要はなさそうですね。経済的なことです。「時間」は大きく言うと誰にでも平等に与えられている24時間365日という時間をどう使うか、ということ。最後の「実家」は文字通りの実家とのお付き合いなどの意味合いはもちろんのこと、その他にも大きな意味で、生まれ育った場所から自分が持ち込む文化習慣、も含まれます。夫婦にズレが生じて問題になる事柄は、ほぼ全てこのカテゴリーのいずれかに当てはまるのです。今皆さんの頭に、周りのあの人やこの人、もしくはご自身(!)の状況が浮かんでいるのではないかと思いますが、ぜひ考えてみて。ほら、みんなこの3つに当てはまっているのではありませんか?

一つ例を挙げます。最高裁判所が開示している司法統計で、第一位の離婚理由になっているのが「性格の不一致」であることは最近かなり知られてきていると思います。男女問題や浪費癖など、他にも離婚理由になりそうなことは多いのにどうして? と疑問に思う方に解説しましょう。この一見曖昧でふわっとした理由が第一位なのは、先程挙げた3つのカテゴリーに含まれる、それこそ膨大にある理由をまるっと纏める都合のいい言葉が「性格の不一致」だからです。異性問題が問題となる場合は、この3つのカテゴリーでのズレが修正できず大きくなった結果表れてしまう場合がとても多く、その場合に夫婦の離婚理由となり得ます(最初から異性問題が理由で離婚となる場合は、病的な性癖や、自身の成育歴などが原因であることもありますが、今回の話からは除外します)。

例えば、近年とても多いのが、母娘密着の妻を持つ夫が、妻の実家からつまはじきにされ、結果的に居場所がなくなり、外によりどころを求めてしまうというケース。たいていの場合が妻の実家と同居か近居であり、母親が必要以上に娘夫婦に口を出しています。結果的に妻は夫を頼らないため、いつまでたっても夫婦としての関係性が創られないのです。つまり「実家」が二人の問題の発端となったケースですね。

MIRROR Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

MIRROR Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

さて、他の具体例を挙げるのは次回以降にするとして、「最近、パートナーとちゃんと会話していないな」と思った方、何からはじめたらいいのだろうと思った方に、一つお勧めしたいことがあります。

それは「あいさつ」です。あいさつの意味って何だと思いますか?私は、あいさつは「あなたに興味関心がありますよ」というアプローチの第一歩だと思っています。身近な人にあいさつをちゃんとしていますか?

おはよう、いってきます、いってらっしゃい。

お帰りなさい、いただきます、ごちそうさま。

あいさつの言葉がこんなにたくさん存在するのは世界でも珍しく、日本語は本当に美しいですね。

「愛の反対は無関心」。大事な人にこそ、声をかけて「あなたのこと、ちゃんと見てるよ」ってきちんと伝えなきゃもったいない。定型のあいさつの後には、「顔色悪いけど大丈夫?」とか「あれ、髪型変えた?」など相手を気にかける会話が始まったりしますね。こういう会話、男性はどうやら苦手なようですが逃げないでくださいね。小さな会話からスタートして二人のいい会話を楽しめたら、「ズレ」はすぐに解消されるはずです。そしてこうして気付いたズレ、なんだか悪い言葉みたいに使ってしまっているけれど、二人の関係を改めて楽しむネタにすることもできるのですよ。

そんな話も、また次回以降に。

連載バックナンバーはこちらから。
https://croissant-online.jp/column/marriagenote/

【バナーのハート作品】©️ Koichi Nishimura  https://www.facebook.com/koichi.nishimura

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