#03 夫婦のコミュニケーションに重要な「アップデートトーク」とは。 | 読む・聴く・観る・買う | クロワッサン オンライン
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#03 夫婦のコミュニケーションに重要な
「アップデートトーク」とは。

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日常の小さな気付きから、社会問題まで。行政書士である筆者が、これまで相談を受けた経験と世の中の動きを元に、「夫婦を中心として人間関係を整える」ヒントを伝える連載コラムです。

こんにちは! マリッジデザイナーの湯原玲奈です。

慌ただしい年末年始があっという間に過ぎ、もう2月。昔の人はよく「一月いっちゃった、二月逃げちゃった、三月去っちゃった」なんて言っていましたが、ホントにあっという間に季節が過ぎていきそうですね。さて、今日はコミュニケーションの土台のお話。

先日、私が夫と食事に入ったお店で、隣に居合わせたグループの話が聞こえてきました。彼らはどうやら大学時代の友人たち。男女3名ずつ、年齢は25歳前後といったところでしょうか。だれだれと会った、とか転職した、という話題から、最後は恋愛話から結婚についてまで、楽しそうにワイワイと食事をしていました。

きっとみなさんも、年末年始には帰省したりして懐かしい友達にあったりと楽しい時間を過ごされた方も多いと思いますが、その時に友達とはどんな話をしましたか? 最近はSNSで繋がっていることも多いので、わざわざ「今何してるの?」なんて聞いたりしないかもしれませんが、多くの方は、久しぶりに会う友達が今どんな状況なのか知りたいですよね。

誰といて、何をしていて、最近どんなことにハマっていて…など、とても他愛のない話なのだけど、親しい友人と話す会話はやっぱり楽しい。会う時間はとても少ないし、長い期間会わないことも多いけど、話すと楽しいと思えるのは、その人に興味関心があるから。この「近況報告」という会話は、一見ただのスモールトークに見えるけれど、とても重要な「アップデートトーク」なのです。

私は小学校低学年の頃転校したのですが、母が当時の友達のお母さんと仲良くしていたので、数か月か一年に一度、友達に再会する機会がありました。ところが仲良かったはずなのに、彼女と何を話していいのかわからない。共通の話題を探してちょっとずつ話していくうちにだんだん元の感覚を取り戻してまた仲良くなるのですが、一年後また同じことを繰り返します。

仲良しの友達ってこうやって遠くなっていくのかな、なんて小さいながらも感じたことを今でも鮮明に覚えています。あの頃、小さいながらもやろうとしていたのが「アップデートトーク」。子供でも無意識に2人の間にある「なんか違う空気」を、一生懸命近づけようとするのですね。

LOVERS 2Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

LOVERS 2Photo : Miki @ DoubleVisionTokyo

大人も子どもも、みんな自分の所属する「コミュニティ」があって、そこで見ているものや感じていることがそれぞれ違います。お付き合いする人も色々いるので、誰かに影響を受けたりして、新しい見え方を知ることで自分の世界が広がることもある。そうやって、知らず知らずのうちに自分が進化しています。具体的に何が変わったかなんて自分では言葉にはできないので、久しぶりに会う人に、「私こんなに進化したよ!」と直接言えるわけではないけれど、相手との関係になんとなく構えちゃったり、少しぎこちなく感じたりするのは、あなたも相手も進化しているからです。

そんなとき、「アップデートトーク」は、違うコミュニティから来た者同士が持ちよった「違う空気」を暖めてくれます。

だから、アップデートトークは人間関係を作る入口。親しい人とのいい関係を作るには欠かせません。そして2人のコミュニケーションの深さは、アップデートの頻度によって変わってきます。

では、アップデートトークの大切さが実感して頂けたところで、ここまで読んで下さった皆さんに質問です。この重要なトークが最も必要不可欠にも関わらず、あまり重要視されず、いつしか割愛されてしまいがちなコミュニティはどこでしょうか。

悲しいことに、答えは「夫と妻」という社会のミニマム・コミュニティ。言ったつもり、聞いたつもり、知ってくれているはず、分かっているはず、という感情がなぜか湧いてくる夫婦関係にこそ必要です。それなのに、親しい友人の間なら気付くはずの、2人の間の「なんとなく感じる違和感」を、夫婦というコミュニティでは「ま、そんなもんでしょ夫婦って」という、一見便利そうな言葉で片付けるために、見えなくなっているのだと思います。

前述の若い男女グループのうちの1人が言っていた、「結構いいもんだよ、結婚って!」という言葉がとても印象的でした。へー、いいこと言うじゃないの若者! と、うっかり乱入して一緒に語りたくなりそうな衝動を抑えながら、その若者のように、そう伝えられる夫婦が今の日本中にどれだけいるのだろう、と考えてしまったのでした。

連載バックナンバー
#01 多様性を受け入れ、夫婦を「共創」していくヒントとは。
https://croissant-online.jp/column/marriagenote/40955/
#02 本物の夫婦になるために大切な、
「温度差」の調節って?
https://croissant-online.jp/column/marriagenote/41237/

【バナーのハート作品】©️ Koichi Nishimura  https://www.facebook.com/koichi.nishimura

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