読む・聴く・観る・買う

子どもの声や絵本の読み聞かせを録音。
意外と活用できるボイスレコーダー。

文/写真・栃尾江美(クロワッサン倶楽部読者モデル)

子どもへ読み聞かせする時間は大切にしたいもの。でも、ときどきボイスレコーダーの力を借りてもいいんじゃないでしょうか。

子どもへ読み聞かせする時間は大切にしたいもの。でも、ときどきボイスレコーダーの力を借りてもいいんじゃないでしょうか。

子どもの頃の自分の声、聞いたことありますか? 私はアニメソングなどを熱唱している声が古いカセットテープに残っています。頻繁に聞いたりはしませんが、残っているものはとてもいい思い出。結婚披露宴のビデオを制作するときにデジタル化して使ったりもしました。

当時はビデオカメラがポピュラーではなく、音声のない8mmビデオだったので、声だけを録音することにも意味がありました。今はスマホでも動画が撮れるので、わざわざ子どもの「声だけ」を録音する人は少ないかもしれません。でも、ときどき使うと楽しいもの。ぜひスマートフォンの「ボイスレコーダー」を使ってみてください。

例えば子どもが考えたお話や、キャラクターの名前。特に子どもがまだ字を読めないうちは、メモ代わりに録音をしてあげると、自分で確認できます。ただ、悦に入ってヒーローソングを歌っている様子は、動画の方が楽しいかも。やはり、音声のみならメモの代わりにするのがおすすめです。

スマホのボイスレコーダーは、基本的に買ったときから標準で付いています。iPhoneの場合は、録音データが波形で見られて、前後をカットするトリミングなども可能です。子どもに「はい、話して」など合図を出しているところも入ってしまっても、あとから削除するのが簡単です。

 

活躍するのは読み聞かせ! 意外と夢中で聞いています。

私がボイスレコーダーを「これでもか」と活用しているのは、実は「絵本の読み聞かせ」。絵本の大好きな息子たちは、同じ本を何度も何度も「よんで、よんで」とせがみます。読んであげるのも楽しいのですが、疲れているときもあります。そんなときのために、読み聞かせ中に録音してしまうのです。スマートフォンを横に置いておくだけでいいので簡単。

トチってしまっても、子どもの声が多少入ってもあまり気にしません。ページを飛ばしてしまうなど、よほどのことがない限り「採用」。録音ができたら、絵本のタイトルをつけてわかりやすく保存しておきます。

録音した音声を使う時には、子どもをいつもと同じように膝に乗せ、絵本をめくってあげます。子どもにとって、ママと密着して、同じ時間を過ごすことは変わりません。音声だけがやや違いますが、知らない人ではなく、ママの声。実際に試してみる前は、「あまり夢中にならないのでは?」「録音では味気ないかな?」なんて思っていましたが、意外にも、肉声で読んであげているときと変わらずに楽しんでいる様子。

以前、ナレーション付きの絵本をいただいたとき、ナレーションを流しながら絵本を渡し、私自身は別のことをしていたことがありましたが、あまり楽しくないようでした。少ししたら飽きて別のことをしていたのです。

iPhoneで保存するとこんな風に一覧で見ることができます。

iPhoneで保存するとこんな風に一覧で見ることができます。


素人考えではありますが、録音した音声でもママの体温を感じたり、ママと一緒に絵本を楽しんでいる、ということが大事なんだと思いました。

常日頃から録音をしておくと、思わぬ時に便利です。実はこの年末年始に家族全員がダウンしてしまったのですが、絵本好きの次男はウイルスを持ってきた張本人ですから、一番先に回復します。そのあと風邪をひいてしまった私は喉の腫れと咳が辛くて仕方がなかったのですが、次男は「よんで、よんで」と言うのです。「録音してある絵本ならいいよ」と言って、交渉成立。喉を休めながら読み聞かせができました。

「時短育児」にはなりませんが、疲れたとき、気持ちが乗らないとき、喉が痛いときなどにも子どもの欲求を満たしてあげられる、とても便利なツールです。

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

この記事が気に入ったらいいね!&フォローしよう

SHARE

※ 記事中の商品価格は、特に表記がない場合は税込価格です。ただしクロワッサン1043号以前から転載した記事に関しては、本体のみ(税抜き)の価格となります。

人気記事ランキング

  • 最新
  • 週間
  • 月間