#01 トルコ、ブルガリア。
ビューティをめぐる旅のはじまり。
文/写真・とまこ
こんにちは、はじめまして! 旅作家のとまこです。代表作は『離婚して、インド』、初作品はハネムーンのイラストエッセイ『気がつけば南米』です。前者はそのまんま。後者は同棲先を家出して、会社を辞め、成田に行く途中で別の人と入籍して南米へ行ったエッセイ。なにか察しました(笑)?
「料理冒険家」という肩書もあり、旅にまつわるレシピ本やら、『天才クリーム(R)』なる美容食材での本なども出版しています。天才……? 謎ですよね。でも、そんなふざけた名前の食材レシピで、『クロワッサン』に掲載していただいたこともあるのですよ。ご依頼があったときにはびっくりしました、寛大ですね。
そんな感じで、ピンと来たこと、ゆかいなことに、掛け値なしで食いつく度120%で生きております。わがままですね。まぁ結果、離婚なる代償は背負っておりますので、どうぞ皆様お許しください。
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わたしは今、ブルガリアの首都ソフィアにおります。取材旅の途中です。次の本は世界の美容法を体験レポートするエッセイで、そのための旅。一週間前にトルコのイスタンブールにやってきて、ここブルガリアは2カ国目、最終的には一カ月で八カ国を巡る予定です。ヨーロッパをまともに旅するのは初めてですが、なかなかおもしろいですね〜。
まぁ現実は、三歩歩けば客引きや何か企んでる風の男性に声をかけられますが(笑)。これは老若男女、国籍問わず、全ての観光客が同じ。ちょっとめんどくさいけど、おもしろみでもありますよ。そんな輩をどうやって害無く茶化して、ハッピーになるか。ホンキの親切をどう見分けるか。腕の見せ所でもありますね。
続いてブルガリアにやってきたら、そんな輩はただのひとりもいないのです! なんか今、うすら淋しいのはそのせいかな……(笑)。みんなすごくやさしいです。積極的に自ら親切にしてくれるのとは違うのですが、話しかければ、目が合えば。何かきっかけがあると、ものすご〜くやわらかい笑顔をくれるし、困っているのがわかると、あたたかく根気よく助けてくれます。なんか和むのですよ、いるだけで。派手な見所はないけど、腰をあげたくなくなる街。なんだろな〜。
すごいのは、それでいて和むだけではなく、みんな色っぽいのですよ! 女感ぷんぷん。一体なんで?
数日歩いてちょっと納得。ヨーグルトは確かによく食べているようです。スーパーの売り場は広大だし、専門店だってあります。
それから、ここはローズウォーターなどのバラ製品で有名な国でもありますが、本当にバラを使った化粧品や香水は街中に溢れています。ヨーグルトは女性ホルモンを増量する食材、バラは女性ホルモンを安定させる香り。化粧やスタイルなど、外側から女の勝負をするのではなく、内側から日々女成分を磨いているのですね!
もうひとつ。ノーブラな人、多いです。若い人も年配の方も。これも狙いなしのナチュラル思考の一環かと思われますが、豊満な胸を自然にゆさゆさしてれば、うん、色っぽいですね。……書きつつ胸元を見て「理論がわかっても、ないものはないのっ!」。ムダな逆切れモード入りかけましたので、これ以上の深堀りはやめます。
居心地の良さと言えば、物価が気になりますね。お安いと、楽しさアップよ、小市民。
トルコもブルガリアも日本の七掛けくらいの感覚でしょうか。ただ、イスタンブールは観光化がとても進んでいるので、そういう場所では全てが割高です。ソフィアは、そこまで観光地化が進んでいないこともあり、中心部にいても庶民価格が隣り合わせ。気分で使い分けられるって居心地よさそうでしょう? 例えば、大きいクロワッサンがひとつ100円くらい。牛乳一本が140円くらい。そんな感じ。
ちなみに、おうちでできるビューティネタをひとつ。ブルガリアのヨーグルト(100mlくらい)にトルコで買った珈琲豆(ティースプーン山盛り1くらい)を混ぜて全身スクラブ&パックしました。この組み合わせは、ラオスのハーバルサウナを取材したときに伝授されたものですが。結果は最高! お肌が、やわらか〜くすべすべに。はぁぁ思い出してもうっとり、今夜もやろうっと。
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こんな感じのわたくしが、以降ヨーロッパ旅で出会うクロワッサン世代の女性と、彼女たちをとりまくエトセトラをお届けしたいと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
photographs:Tomako
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