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【簡単節約法】1ヵ月貯めたレシートを見直すだけでムダが減る。

頑張った自分へのご褒美として、お金があると大好きな洋服にドンと使ってしまうという、イラストレーターの平松昭子さん。ストレス解消になり、ファッションブログ等の仕事にも役立つため、欠かせない出費ではありますが、「だんだん使う金額がふくらんできて、まずいなと思っていました」。

そんな平松さんに、ファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さんが出した宿題は、1ヵ月間、レシートをためておくこと。

「まずはレシートを集めるだけでいいです。見直す余裕があれば、その出費が自分にとって◯か×か、レシートに直接書き入れてください」

左がイラストレーターの平松昭子さん。エッセイやファッションブログも人気。右がファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さん。著書に『レシート◯×チェックでズボラなあなたのお金が貯まります」』(プレジデント社)ほか。

左がイラストレーターの平松昭子さん。エッセイやファッションブログも人気。右がファイナンシャルプランナーの八ツ井慶子さん。著書に『レシート◯×チェックでズボラなあなたのお金が貯まります」』(プレジデント社)ほか。

それではさっそく、八ツ井さんが伝授したレシート◯×チェック法を教えていただきましょう。

「家計簿は続けられない人が多い上、苦労して続けても数字だけに目がいきがち」と八ツ井さん。

その点レシートは、買い物の詳細がわかるので便利です。ためておいてふり返るだけで、自分のお金の使い方のクセが見えてきます。

1. レシートをためます。

レシートを捨てずに1ヵ月ためるとこんな量に! 頻繁に行く店、立ち寄り先など自分の行動がよくわかります。

レシートを捨てずに1ヵ月ためるとこんな量に! 頻繁に行く店、立ち寄り先など自分の行動がよくわかります。


まずは、箱を1つ用意します。あとは毎日、帰宅後に財布の中のレシートをこの箱に入れていくだけでOK。電子マネーで支払った交通費などはメモなどでもOK。

 

2. 分類します。

1ヵ月たまったら、まず「生活費」「なんだかんだ費」「ライフイベント費」の3つに分けます。

そして「生活費」を食費や消耗品費、外食費などの費目別にします。

基本の生活費のほか、「なんだかんだ費」はクリスマスなどの季節的な出費、ライフイベント費は毎年ではなく突発的にかかる(教育費もここ)のこと。

基本の生活費のほか、「なんだかんだ費」はクリスマスなどの季節的な出費、ライフイベント費は毎年ではなく突発的にかかる(教育費もここ)のこと。


生活費のレシートをざっと見て、食費のほかに、金額が多いものや頻度(枚数)が高いものを「けっこう使っている費目」として3つ〜5つ立てます。ほかは「その他」にして、ふり分けます。

生活費のレシートをざっと見て、食費のほかに、金額が多いものや頻度(枚数)が高いものを「けっこう使っている費目」として3つ〜5つ立てます。ほかは「その他」にして、ふり分けます。

 

3. ◯×をつけます。

「けっこう使っている費目」のレシートの束は、自分が「力を入れている買い物」といえます。

自分の価値観や行動パターンが表れているので、一枚ずつ振り返り、◯×をつけていきましょう。

注意したいのは、「何を買ったか」だけではなく、「なぜ買ったか」という理由も考えること。

買い物の目亭に金額に得たものは見合っていたか、目的自体は正しかったか、◯×をつけて考えてみましょう。

買い物の目亭に金額に得たものは見合っていたか、目的自体は正しかったか、◯×をつけて考えてみましょう。

 

4. お金の使い方のクセを見直そう
◯×の基準は人によって異なるもの。たとえば「家族に手料理を食べさせたい」と思いつつ、惣菜を買ってばかりいたら、そのレシートは×かもしれません。同じレシートも「仕事や介護にあてる時間を増やしたいから、食事は市販の惣菜で時短」と割り切っている人には◯でしょう。

要は、どう生きたいか、どういう暮らしを設計したいかをイメージすることが大事なのです。

イメージのある人はそれを基準に◯×を、まだぼんやりしている人は、◯×をつけながら価値観を見直してみましょう。

「×のレシートには、心の弱い部分が表れています。そこにフォーカスし、天使の自分と悪魔の自分を立てて、『なぜ買った?』『欲しかったから』と内面で会話すると気づきがあります」と八ツ井さん。

人に流されやすい、「まあいいや」と妥協しやすいなど、自分の考え方のクセに気づくのが、家計改善の第一歩となります。

平松さんの場合、それが顕著に見られるのが洋服ということでしたが、チェックをしてみて、ある変化があったそう。

「クローゼットの中を見直したら、頭を使えば新しい組み合わせができ、手持ちの服でも今の流行に合わせて着られることに気がつきました。ただ、いつかはネタは尽きるので、欲しいものリストを作りました。今までならすぐに買いに行っていた物を書き出して、雑誌の切り抜きを貼ったりして。すると、リストを作っているうちに買う楽しみが満たされたようで、買わなくてもいいかも、と思えた物が多かったです。これからも、自分に本当に必要か、本当に欲しいのかを考えて行動してみます」

『クロワッサン』895号(2015年2月25日号)より

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