中台さんに、乳液と化粧水でお手入れをしてもらったひうらさんは、「本当に肌がツヤッとしますね!」と感嘆。「ここまで素肌が整えば、下地を省いても大丈夫。ベースメイクの層を減らせる分、崩れ防止にも」(中台さん)
次に、コンシーラーは部位によって色を使い分けることが大事。ただし、「大きなトラブルだけを消して、ほくろや薄いシミ、そばかすなどは個性なので生かしたほうが、本人らしい自然な仕上がりになります」(中台さん)
ファンデーションは量をたくさん使わず、少量を丁寧に塗る。利き手の指でリキッドファンデーションをもう一方の手のひらに広げたら、両手のひらを1秒ほど密着。その後、スタンプするように両手を顔に押し当ててファンデーションをのせる。手に残った分があれば、スポンジで顔全体に伸ばす。
「仕上げに手で顔を押さえると、ベースメイクの層がギュッと密着して、化粧崩れしにくくなります」(中台さん)「すごーく薄いメイク! でも、顔が明るく立体的に見えます」と、ひうらさんは、満面の笑みを浮かべた。
1.肌にツヤがほしいなら、スキンケアから見直そう
ファンデーションがきれいにのる肌は土台づくりから。中台さんのおすすめは、保湿成分たっぷりで、ツヤとハリの出る「コスメデコルテ」の乳液と化粧液。肌を持ち上げるように塗ると、マッサージ効果で内側から血色がよくなり、下地が不要になるほど。おかげで、ベースメイクの工程も少なくてすむ。
2.色素沈着には、コンシーラーを適材適所で使い分け
年齢を重ねると、シミやクマをはじめ、目の周りやほうれい線、口の周りにくすみや色素沈着が出やすい。こうしたトラブルはコンシーラーでカバーすれば、顔色がよくなる。ただし、1色ですべてをカバーするのは難しい。シミなど茶系の色素沈着には肌より1トーン暗いベージュ、クマなどの青みにはオレンジ系ベージュ、赤みにはオレンジ系の上に肌に合うベージュ系を重ねづけ。「アディクション」の3色コンパクトなら、部位に合わせて色を調合できるので重宝。薄づきで伸びもいい。
3.ハンデーションは少量を均一に塗る手順が鍵
ファンデーションは厚塗りすると老けて見えるので、薄く塗るのが鉄則。まず両手のひらに薄く伸ばしてから、顔に押し当ててのせると美しく均一に塗れる。顔に直接置いて伸ばすのはムラの原因。薄づきでカバーの力ある「パルファム ジバンシイ」や「ジョルジオ アルマーニ」のリキッドファンデーションは、軽い感触なのに崩れにくく優秀。
4.仕上げのひと手間で、ベースメイクの崩れ知らず
ファンデーションを顔全体に塗ったら、最後に、両手で顔を包み込むようにぎゅっと押さえて密着させる。このひと手間で、ゆるゆるとしていたベースメイクの層がひとつに固められて、化粧崩れを防ぐことができる。さらに、パウダーを使わない場合は、ファンデーションのてかりを抑える効果もあるので、適度にマットな仕上がりに。