「接客業なので、常に清潔感を心がけています」
という還暦過ぎとは思えないハリとツヤのある肌の持ち主の三田啓子さん。服装はもちろん、肌、髪型、爪の先にいたるまで、身だしなみには細心の注意を払い、不快な印象を与えないようにしていると。三田さんの仕事は東京・人形町で100年続く老舗料亭『玄げんやだな冶店 濱田家』の女将。かの有名な名妓「貞奴」(のちに川上音二郎の妻)が芸者として席を置いていた店でもある。
「お客様をお迎えし、ご挨拶をする際に、顔の印象はとても大事だと思います。ですから、顔色は悪くないか? 肌がくすんでいないか? など、鏡で必ずチェックしています」
肌を元気にツヤやかに保つため、保湿には特に気を使うという。
「料亭ですから、冷暖房を少し強めにすることもあります。一日の大半をそこで過ごしていると、どうしても肌が乾燥しがち。しっかり保湿をしないとかさついて、ツヤのない肌になり、お客様に疲れた印象を与えてしまいます」
三田さんの保湿ケアはシンプルだ。
「クレンジングしてスキンケアベース美容液、化粧水、乳液ぐらい。ただ、化粧水はたっぷりと使い、乳液や美容液は美白に効果が望める成分が入っているものを選びます。シスレーの美容乳液は10年以上愛用していて、オタネニンジン(朝鮮人参)エキスやスギナエキスなどの植物由来の有用成分をブレンドしているので、ふっくらとハリのある健やかな肌になったのかしら。美容液は細胞の活性化を促し、保湿力も高い『アスタリズム』を使っています。美白の秘密はコスメにあるのかも」