美容のプロ二人がいま注目のスキンケアをお試し。どこが違う? 何が新しい? その実力は? キレイのキープのために、ぜひこの機会に美容情報の更新を。
野毛まゆりさん(以下、野毛) 今年の話題と言えば、シワの〝改善〟を謳ったポーラの美容液、リンクルショット❸の登場ですね。
國藤直子さん(以下、國藤) 2017年はこの美容液で幕を開けました。医薬部外品で堂々とシワ改善を謳え、しかも実証済みなのはすごい。15年間の努力の成果ですよね。
野毛 皮膚の傷などに集まる好中球が放出する好中球エラスターゼという酵素がシワの原因だとわかったんですよね。それを抑制する有効成分を開発して。使ってみてまず手応えを感じたのが眉間なんです。
國藤 ああ、わかります。私は鼻の付け根の横ジワ。浅いシワなのですが加齢の証拠のようなシワなので気になっていたんです。2週間使って違いを感じて、部分的な改善ができるんだと驚きました。
野毛 メーカー側が効果実感できるとしている12週間使ったらどうなるのかしら! 深いシワを浅く、長いシワを短く、期待が高まりますね。発売日直後に伊勢丹新宿店の化粧品売り場に行ったら、ポーラのカウンターには長蛇の列が! この製品は対面販売ありきですが、買う側もカウンセリングの大切さを改めて実感したんじゃないでしょうか。
國藤 改善というキーワードの先駆けといえば、❷のコーセーの保湿美容液。こちらは有効成分ライスパワー®№11がセラミドを産生して水分保持できるように改善するもので、海外で同時発売するところにも自信を感じます。
野毛 テクスチャーが独特ですね。のばすとすうーっと肌に入ってそのまま留まる感じで。
國藤 つけてすぐの質感はこれまでにない存在感がありますね。化粧水前に使う導入美容液ですが、これが一つ入るだけで格段に潤い感が違う。肌にのばしたそばからシワが埋まっていく感覚で、セラミドを生み出すから潤いが本物。この後に化粧水をつけなくていいかもと思うくらい。
野毛 効能表示ができるという点で感心したのが、リニューアルしたドモホルンリンクルのクレンジング2品❶。洗い流すアイテムなのに、抗シワ評価が確認されていて、使うことで小ジワを目立たなくする。
國藤 これなら乾燥が怖くて水で洗い流す洗顔を避けている人も安心して使えますね。
野毛 全8品フルラインで使うと本当に肌が整いますよ。まず入り口としてクレジングを試してみるのはいいと思いますね。
國藤 新しくなったアクアレーベルシリーズ❹もアミノ酸研究の成果が実を結んだもの。いままで体の中にあるアミノ酸はL–アミノ酸という種類だけだと思われていたのが、もう一つD–アミノ酸が存在していることがわかった。資生堂と九州大学が開発した分析装置によって判明して、これこそが細胞間脂質の形成のサポートには欠かせないとわかって。
野毛 D–アミノ酸の一種D–グルタミン酸は赤ちゃんの肌に多く含まれることから、資生堂がベビーアミノ酸と名付けたんですよね。
國藤 ネーミングにも魅かれますよね。価格も手頃で、これならお手入れの継続もしやすい。D–アミノ酸って伝統的な発酵食品にも多く含まれていて、食品はもちろん、美容ドリンクからも摂取できるんです。
野毛 私、アクアレーベルファンなので、注目の新成分が配合され、テクスチャーや使い心地もさらによくなって個人的にもうれしいです。