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たるみカバーメイク【前編】毛穴・目元・頬の影・二重あご。

顔の中に表れる、各パーツのたるみ現象。これらを簡単なメイクのひと手間でカバーできるのだから、トライしない手はありません!
  • 撮影・鈴木 宏 スタイリング・程野祐子 ヘア&メイク・西山 舞(LUGAR) モデル・竹中友紀子 文・鈴木智子

「たるみは顔の中に影を作るもの。そのせいで老けた印象を与えます。例えば、最もよくわかるのがほうれい線。頰がたるんでほうれい線に被さることで線が溝になり、そこに深い影ができます。目もとも同じく、痩せて窪んだり、まぶたの皮膚がゆるんで下がり、目に被さることで、強い影を作ります。加齢によってたるむのは仕方がないこと。でもメイクによって、気にならないように見せることが可能なのです」と西山舞さん。

そこで今回はたるみ払拭のための簡単なメイク法をレクチャー。ポイントの1つ目が、「ベースメイクでツヤと立体感を仕込んで、光で影を飛ばして明るさを全面に打ち出すこと。肌に光をまとわせて精彩のある肌に仕上げるのが今どきのベースメイクなので、きちんとアップデートしている感も加わりますよ」

そしてもうひとつのポイントが、たるみによって下向きになった眉や目のフレームなど、“線”の修正。

「眉や目はライナーでエッジを効かせきりっと引き締めて存在感を出し、たるんでぼやけた印象をなくします。リップラインはふっくらと描いて影があるように見せない。肌に光を足すのも、下降した線を補整するのも難しいテクニックは必要ありません。でも確実に印象は変えられるので、ぜひ実践を」

1.たるみの影を光に変える→ベースの立体塗りでツヤと明るさを足す。

顔の中の影をなくすための大切なひと手間がベース作り。

「ポイントは“立体塗り”です。全顔にまんべんなくのばすのではなく、ベースをつけるのは額、目の下、あご先といった顔の中の高い部分のみ。ここを強調して立体感を演出します。輝きと明るさが際立って、たるみの影を感じさせなくなります」

ベースはピンク系で明るいツヤ肌に仕上がるタイプを選んで。UVケアはスキンケアの時点で済ませ、あくまでもベースは部分使いと心得て。

ベースをつけるのはここだけ。

額から眉間のTゾーン、目の下の逆三角形ゾーン、あご先といった顔の中の高い部分にのみつける。これで顔に光を集めることが可能。

塗る際は引き上げながら。

ベースを塗る際は指の腹を使ってしたから上に引き上げるようにつける。額も同様に。こうしたひと手間も大時。

2.ファンデーションで隠そうとしない→リキッドファンデをブラシでごく薄塗り。

せっかくベースで仕込んだツヤや明るさ、立体感を損なわないようにしたいので、ファンデーションはごく薄く、均一に伸ばすこと。

「それを簡単に実現させるのが、リキッドファンデーションをブラシで塗ること。専用のブラシを使えば薄く均一に伸びるので、難しいテクニックも要りません。透けるくらいの薄さでよく、それこそが大人の肌をキレイに見せるポイント。シミやムラ、毛穴など気になる部分は同じファンデーションを重ねることでコンシーラーの役目を果たします。質感が一緒なので〝隠した感〟がなく、肌から浮かずきれいに仕上がります」

ファンデーションの厚塗りはたるみを隠すどころかマットな質感になり、かえって老けを助長するので注意。この機会にリキッドファンデのブラシ塗りをマスターしよう。

中央から輪郭に向け、産毛に沿うように動かす。ムラやすじは指やスポンジでたたいてなじませる。

シミや色ムラには同じファンデを使って、指でとんとんとタッピングしながら重ねてなじませる。

ベースとファンデーションによる仕上がりがこちら。これだけでも影を感じさせない、明るく透明感のある印象になる。

『クロワッサン』938号より

●西山舞さん ヘアメイクアップアーティスト/「LUGAR」主宰。雑誌や広告を中心に活躍。この秋、事務所を移転して心機一転。抜本的に物を減らすべく、大片づけを実行中。

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