「たるみは顔の中に影を作るもの。そのせいで老けた印象を与えます。例えば、最もよくわかるのがほうれい線。頰がたるんでほうれい線に被さることで線が溝になり、そこに深い影ができます。目もとも同じく、痩せて窪んだり、まぶたの皮膚がゆるんで下がり、目に被さることで、強い影を作ります。加齢によってたるむのは仕方がないこと。でもメイクによって、気にならないように見せることが可能なのです」と西山舞さん。
そこで今回はたるみ払拭のための簡単なメイク法をレクチャー。ポイントの1つ目が、「ベースメイクでツヤと立体感を仕込んで、光で影を飛ばして明るさを全面に打ち出すこと。肌に光をまとわせて精彩のある肌に仕上げるのが今どきのベースメイクなので、きちんとアップデートしている感も加わりますよ」
そしてもうひとつのポイントが、たるみによって下向きになった眉や目のフレームなど、“線”の修正。
「眉や目はライナーでエッジを効かせきりっと引き締めて存在感を出し、たるんでぼやけた印象をなくします。リップラインはふっくらと描いて影があるように見せない。肌に光を足すのも、下降した線を補整するのも難しいテクニックは必要ありません。でも確実に印象は変えられるので、ぜひ実践を」
1.たるみの影を光に変える→ベースの立体塗りでツヤと明るさを足す。
顔の中の影をなくすための大切なひと手間がベース作り。
「ポイントは“立体塗り”です。全顔にまんべんなくのばすのではなく、ベースをつけるのは額、目の下、あご先といった顔の中の高い部分のみ。ここを強調して立体感を演出します。輝きと明るさが際立って、たるみの影を感じさせなくなります」
ベースはピンク系で明るいツヤ肌に仕上がるタイプを選んで。UVケアはスキンケアの時点で済ませ、あくまでもベースは部分使いと心得て。