若々しい肌作りを実現する
ツヤ感、質感を生かしたベースメイク。
メイクアップアーティストの吉川康雄さんのメイクは、誰でも似合って、しかも簡単。秘訣は、自分の持っている色や形を生かすこと。若々しい素肌感メイクを実現する、ソリッドファンデを使った下地と血色感のあるチークの塗り方を伝授。
「自分の肌の変化に、早く気づけたほうが得だよね」と、メイクアップアーティストの吉川康雄さん。
「肌の年齢に伴う変化に気づき、それを受け入れた上で自分の肌を生き生きと見せるメイクが理想です。メイクの目的は、素肌を塗り隠すのでなく、健康的に見せること。3年前の自分に戻ろうとせず、今の自分を最大限輝かすことが大切」
吉川さんのメイク法は、もともとの肌を生かしながらも、若々しく見せることが特徴。
「一番大切なのは、ツヤ感です。大人の肌は、一度膨らんだ風船が、少しずつ萎んできたような状態。マットな質感だと、シワやたるみが余計に目立ってしまう。でも、メイクでツヤを与えさえすれば、それらは気にならなくなりますよ」
【下地・ファンデーション】
胸元で色合わせをしたら、
ごく薄くポンポンと肌にのせて。
「下地作りで肝心なこと。日焼け止めは必須です。紫外線防止効果のある下地を顔全体にまんべんなくのばしましょう」
そしてポイントとなるのが、ファンデーションの色選び。
「どこで色を見るかといえば、それは胸元なんです」
厚化粧に見える原因のひとつに、首や胸元と顔の色が違っていることが挙げられる。
「胸元は顔のすぐ下なので、色が違うとかなり目立ちます。手首や手の甲でファンデの色を選ぶと、実は浮いてしまいがち。また白い肌に見せたいからと、明るい色を選ぶのではなく、自分の肌色を受け入れ、それを生き生きと見せるほうが大切です」
そして40代以降の肌には、なんといってもオイルベースのファンデーションがぴったり、と吉川さん。
「オイルベースのソリッドファンデは、使い方が難しそうに見えるかもしれませんが、そんなことはありません。スポンジでポンポンと弾ませるようにつけると、薄く、肌に同一化するように塗れるんです。日中の保湿を叶える上、何度重ねても崩れず肌になじむので、化粧直しの時短にもなります」
そしてファンデーションを塗ったあとも、引いた位置からチェックを。
「ファンデーションが塗れているかを確認するのではなく、気になる色ムラが消えているか、肌が生き生きと見えているか、を確認するのです」
【チーク】
ファンデと質感を合わせ、
青みピンクを「三角ゾーン」に。
入れる位置は、どんな顔立ちでも、「三角形」のゾーンが基本。
「ほお骨の内側、ほうれい線と平行してやや耳寄りのライン、フェイスラインの内側。この三角形がチークを入れる場所。次にお風呂上がりのすっぴんを思い出して、肌に赤みが出る部分に、さらにチークを重ね血色感をプラスすれば、より自然かつ健康的な肌をメイクで作れます。
◎吉川康雄さん メイクアップアーティスト。ニューヨーク在住。ファッション誌『VOGUE』各国版の表紙メイクなどで活躍。著書に『生まれつき美人に見せる』(ダイヤモンド社)など
『クロワッサン』920号(2016年2月10日号)より
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