夜のスキンケア時におすすめの、ほぐしのセンササイズ。
エステティシャン・鈴木理絵子さんが考案した「ファセテラピー」は、皮膚の下にある神経にも働きかけ、心の凝りもほぐすことができます。このファセテラピーの理念を基に、自分の感覚を重視したセルフエクササイズが“センササイズ”。
今回は、夜のスキンケアタイムにおすすめのセンササイズを教えていただきました。
ファセテラピー基本のセンササイズはこちらから。
肌の老化も防ぐ、顔全体をほぐすセンササイズ。
ほぐしのセンササイズは、夜のお手入れ時にオイルやクリームを塗りながら行うのがおすすめ。
「マッサージは本来、手や指を使って行うものですが、ファセテラピーの特徴は、手を動かさず、手のひらを感じながら、顔を動かすこと。そうすると自分でマッサージをしているのに、人に触られている感覚になるんです。手と顔を交互に動かし行うことで心地よさが増し、リラックス感がより効果をもたらします」と鈴木さん。
ほぐしのセンササイズでは手をグーの形にして行います。
「気持ちいいと感じることで、ストレスから解き放たれ、穏やかな表情が生まれ、リンパや血液の流れを促すので、老化防止効果も」
クレンジング時にも応用が可能。手軽に続けられる方法を選びましょう。

おもに使うのは、グーにした小指〜人差し指の第2関節。中心から外回りに回転させ、硬くなった筋肉をほぐしていく。

1.顔全体にオイルやクリームを塗った状態で、グーの形にした手で頭を支える感じで。

2.グーの手を外回りに円を描きながら、顔を上下に動かし、こめかみ周辺をほぐす。

3.同じようにグーの手を動かしながら、頬からあごにかけて凝りをほぐす。

4.筋肉を深く耕すようなイメージで、コリコリほぐす。両手で左右を同時に。

5.ひとつの円から次の円に手を動かす時も、顔から手を離さないように注意して。
◎鈴木理絵子さん╱ファセテラピー代表。1970年京都生まれ。慶應大学SDM研究所員。著書に『ファセテラピー・メソッド』(春秋社)。
『クロワッサン』896号(2015年2月25日号)より
