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空腹感なし、我慢なし
1日3食2合のごはんダイエット

いまやっているダイエットが体質に合わないと感じたら、軌道修正を。1日2合のごはんを食べて胃腸を整える、10日間の集中リセットに井手川まみさんが挑戦しました!果たしてその結果は?

1日3食、トータルで2合のごはんを食べて痩せるという驚きのダイエット法。今回お話を伺ったのは提唱者の柏原ゆきよさん。

「1食でとるのはごはんとお味噌汁、小皿に乗る量のごはんのおともです。ごはん少なめでおかずをたくさん食べる食事は胃腸の負担が大きく、消化吸収能力が下がって、代謝が落ちたり悪いものをカラダの外に出す力も低下しやすい。その点、炭水化物は油とタンパク質より滞留時間が短いので、胃腸に負担をかけません。今回お教えする食事法は、ごはん中心の食事を10日間集中して続けて消化吸収能力を引き上げる、体質改善のためのプログラムです。3食で2合を食べきれないというときはおにぎりにして間食でとってもいいですよ。食べるごはんについてですが白米もいいですけれど、栄養面を考えると玄米や雑穀米がおすすめです。10日間のプログラム終了後は、ごはん6に対しておかずが4くらいの割合で食べましょう。このプログラムを半年に1回、1年に1回取り入れて、定期的にリセットするといいですね。」

このアドバイスをもとに、かつてマウンテンバイクのトップ女性ライダーだった井手川まみさんが、10日間のごはんダイエットに挑戦です。

■10日間の食事メニュー

・1日2合のお米を朝、昼、晩(と間食)で食べる

・味噌汁をなるべく飲む(具だくさんがおすすめ)

・小皿に乗る程度のごはんのおとも

1日3食、トータル2合のごはん生活。その全貌お見せします!

1日目 10日間リセットをいよいよスタート!

この日は仕事のスタートが比較的遅かったので、9時頃にゆっくり朝食。昨日までは酵素とフルーツを慌ただしく口にしていたが、時間をかければしっかり食べられることが分かった。昼は手作りのおにぎり、夜はいつもと変わりなく、ごはんと納豆。初日は3食すべて白米をいただいた。

2日目 リセット生活で初めて若玄米を炊いてみた。

いつものように昨夜の寝付きも今朝の寝起きもよく、今日もすこぶる元気。リセット2日目、昼間時間があったので家族の分とは別に若玄米を6合炊いた。昼食はリセット生活初の玄米ごはんをいただく。もちもちして予想以上に美味しい! 残りは量を確認しながらひとつずつラップに包んで冷凍庫へ。ラップごはん2個で1食分。今後はいつもストックしておいて時間がないときレンジで解凍して食べることに。

3日目 外出先で玄米ごはんのお弁当を食べる。

この日は、昼間は雑誌の取材。その後、夕方から週3回講師を勤めている英会話スクールに行く日。お昼をゆっくり食べている時間がないので、取材現場にお弁当を持っていく。保温機能付きランチボックスに玄米ごはんとお味噌汁を詰めておかずは納豆1パック。見た目はシンプルでもお腹は満足。

4日目 運動する日だから2合より多いごはん量。

今日はドラマのロケで自転車のスタントを務める。昔とったナントカでときどきこんな仕事をいただくことも。たくさんのスタッフと一緒にものを作っていく現場はやっぱり楽しい!カラダをよく動かしたので、間食に玄米のおにぎりをひとついただく。今日は計2合半のごはんを食べた計算。

5日目 お味噌汁のかわりにちゃんぽんのスープを。

用事を済ませて昼前に自宅に帰ると、近所に住む親が我が家のキッチンで即席ラーメンを食べていた。おいしそう……と一瞬思ったが、気分的に脂っこいものは食べたくない。そこで、インスタントのちゃんぽんスープにもやしをどっさり入れてお味噌汁がわりに飲む。たまに味を変えると新鮮!

6日目 定番の納豆+キムチをひと皿のおかずに。

この日は土曜日。息子のサッカーの試合があったので引率役で出かける。いつもはおにぎりだけを持っていくのだが、ただ今リセット中。ごはん、お味噌汁、おかずの三種の神器をランチボックスに詰める。日中汗をかいたせいか塩辛いものが食べたくなり、夜は納豆の上にキムチをトッピング。

7日目 主食のハーフ&ハーフ作戦が軌道に乗った!

玄米と雑穀米がどちらもすごくおいしいので、主食をハーフ&ハーフにするのが楽しい。1度の食事で違う食感と味わいが楽しめるこの幸せ♡昼はまた息子のサッカーの試合へ。おにぎりを作って持っていったが、観客席で1個食べてしまってからハッと気づいて慌ててカシャリ。

8日目 再びロケ。お弁当の唐揚げをおすそわけ。

この日も自転車スタントの撮影日。のはずだったが、天気が悪くてずっと待機。結局、撮影はできなかった。朝は用意されたおにぎりと梅干し、たくあんだけで、唐揚げはスタッフに進呈。昼はごはんと鮭だけ。ガマンしているわけじゃなく、最近脂っこいものを食べたいと思わなくなった。

9日目 外出先での食事はもっぱら手製のお弁当。

またまた雑誌の取材。リセット生活に入ってから4回目のお弁当。レンジでチンした玄米ごはんとお味噌汁、朝バタバしていたのでこの日のおかずはもずく1パック。柏原先生から定食屋や牛丼屋など外食で済ませる方法も教えていただいたが、ごはんとお味噌汁をランチボックスに詰めるのはすごく簡単なので、出かけるときはもっぱらお弁当派の私。

10日目 リセット最終日、夕食で初めての外食。

朝が少なめだったので、昼はラップの玄米ごはんを2.5個分。そして夕食は両親の結婚記念日を祝うためにお寿司屋さんへ。納豆巻きとローストビーフ握り、そしてしみじみお味噌汁をいただいた。昼食が遅かったのとしじみのお味噌汁が特大だったのでこれだけで満腹。1日トータルでバランスがとれた、かな?

10日間集中リセットの結果はいかに?

「えーっ、なんかすごくないですか!? 」

10日間のごはん生活を終え、アフターの撮影日を迎えた日、Tシャツとタイツに着替えた井手川さんはモニターに映し出された自分自身の姿を見てびっくり仰天。

それもそのはず、たった10日で体重は2・3㎏減、ウエストはなんと4・3㎝減という予想以上の結果に。柏原さんによれば消化吸収能力が高まることで消化器がよく動くようになるため、とくにウエスト回りがすっきりする人が多いのだとか。

「自分でもなんとなくお腹回りが締まったかなとは思ってましたが、これほどとは。とくにこれといった努力もしていないのに、本当に驚きです」

井手川さんのこれからの目標はさらなる減量ではなく、いま挑戦しているバイク競技のためにも強いカラダを作ること。

「空腹感もまったくなくて、こういう食事が日本人にとって理想じゃないかと思いました。カラダの声を聞いて食べた結果にダイエットがくっついてきた感じ。これをベースに健康なカラダづくりをしていきたいです!」

『クロワッサン』929号(2016年7月25日号)より

●井手川まみさん レーサー/1974年生まれ。MTBダウンヒル競技の元全日本選手権チャンピオン。4児の母にしてオフロードバイク競技に挑戦中。

●柏原ゆきよさん 管理栄養士、日本健康食育協会代表理事/著書に『10日間で人生が変わる食べ方』(学研パブリッシング)などがある。

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