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「置き直す」だけで、部屋が3倍広くなる方法。

「捨てる」ことでスッキリしようとしないで。モノをあるべき場所に、きちんと収める、根本に立ち返った片づけ法を紹介します。

効率的な手法を、整理収納アドバイザーのすはらひろこさんに考えてもらいました。

「家の中には、家が片付かない原因になっている部屋が必ずあるんです。余分なものが置かれて過ぎている『問題部屋』ね。そこを突き止め、そこから片づけていくのが一番」

右がすはらひろこさん。中央と左は今回の“置き直し”片づけに挑戦してくれる城間繕さんご夫婦。

右がすはらひろこさん。中央と左は今回の“置き直し”片づけに挑戦してくれる城間繕さんご夫婦。


STEP1.まず、家がなぜ散らかってしまうのか思い当たる問題点を書き出そう。

まずは「問題部屋」を抽出してみましょう。

「右のリストを参考にしてください。毛の片づけに関して、嫌だなぁ、この部屋のこの部分がモノが取り出しにくくて大変だなあと感じていることを家族全員で問題点として書き出してみましょう。最低2つずつは意見を出すこと。そして次に、自分の要望を考えてみて。普段の生活の中で自分が一番よく感じていることを書き出すのです」

それぞれの思うことを書き出すと、家の中の『問題部屋』が見えてくる。リスト作成・すはらひろこ

それぞれの思うことを書き出すと、家の中の『問題部屋』が見えてくる。リスト作成・すはらひろこ


 

STEP2.一番の「問題部屋」の現状把握。収納されているモノリストを作ろう。

家の中の「問題部屋」が見えてきたら、現状をきちんと理解するために、その部屋に収納されているモノのリストを作成します。

「部屋の中には何があり、そのモノの所有者は誰なのか? を書いてください。すると、本来この部屋にあるべきではないものがわかります。この、あるべきではないものたちを赤ペンでマークして。これを移動させることから始めます」

「問題部屋」に今、誰の何が置いてあるのかを把握。リスト作成・すはらひろこ

「問題部屋」に今、誰の何が置いてあるのかを把握。リスト作成・すはらひろこ


 

STEP3.そして「問題部屋」の片づけ箇所を絞り込んでから行動せよ!

さて、部屋にあるべきではないものを把握したら、大きなもの、あるいは面積を広くとって置かれているものから、それが本来あるべき場所に移動させるのがすはら流。

「大きなものは、どこにでも移動できるわけではないから。それが収まるスペースは、家の中でも限られていますよね。だから大物から着手することが大切なんです」

そして、一番の大物を片づけたあと、中くらいの家具の移動や、ぐちゃぐちゃになっている小物の移動にかかります。

「この部屋にあるべきではないモノリストを見て、大・中・小の順番でこれを移動させていこう、という目安をつけましょう。そうすると、部屋の中でもだいたいどの箇所を片づけるべきなのかがおのずと見えてきますから」

一度の片づけでやるのは4カ所以内でいいとのこと。気持ちの負担になる大がかりな片づけではなくて、

「一番目につく大中小をどけ、その空いたスペースに本来あるべきものを収納し直すだけ、と考えて。これならひとりでも家族でも、楽しんでできるはずです」

すはらさんの片付けアドバイス、次は子ども部屋、リビングと続きます。

 

◎すはらひろこさん・整理収納アドバイザー/インテリアの知識をいかした収納法が好評。ALL Aboutで収納記事を連載。「整理収納講座も多数開催。著書に『風通しのいい片づけ』等。

『クロワッサン』898号(2015年4月10日号)より

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