からだ

正しい深呼吸をマスターして、
代謝を上げて疲れ知らずになる。

むくみや冷え症、なんとなくダルくて疲れやすいなど、〝未病〟と言われる体調不良は、普段の呼吸を見直すだけで改善されるそう。呼吸整体師の森田愛子さんに、正しい姿勢で行う深い呼吸の方法を教えていただきます。

基本姿勢が何より大事な呼吸法。 楽に深〜くお腹の底まで息を入れて。

代謝を上げて、疲れ知らずの体に変わる深い呼吸のポイントは、正しい姿勢で、息をちゃんと吐き切れているか、という点。

「たくさん吸えればいい、というわけではありません。大切なのは、深く楽に息が吸え、吸った息を吐き切れるかどうか」と森田さん。

まずは呼吸の通り道を確保する、正しい姿勢をマスターしよう。

「呼吸にとっての正しい姿勢をしてみると、お腹の底に入る深い呼吸を感じるはずです」

その上で、3つの呼吸法を実践すれば〝深〟呼吸が自分のものに。

【NG姿勢】背筋がピンと伸びすぎて、あごが上がっている。肩が力んで胸を反っていて、腕を伸ばした状態で指先にも緊張状態にある。
【OK姿勢】背中に適度な丸みがあり、あごは前に出さず、引く。腕をピンと伸ばしすぎず、肘や指は軽く曲がる状態に。

吸って、止めて、吐いて。 普段の呼吸の浅さを実感。

1.【鼻から吸う】背筋と肩の力を抜いて座り、20秒 かけて鼻から息を吸う
2.【止める】20秒間息を止める 。 止めている間も手や肩を力ませないように。
3.【口から吐く】20秒かけて口から細く長く息を出す。しっかり吐き切ること。

肩の力みが自然に取れ、呼吸がすやすい内巻き姿勢。

1.両手を前に伸ばして手のひらを合 わせる。肩の力を抜き息を整える。
2.手を胸の前に持ってくる。胸を開 かず、両肩は内巻きに。
3.背中に息を送り込むイメージで細く長い呼吸を10 回繰り返す。

肩や腕の緊張を解く、 うずくまり姿勢の深呼吸。

1.両手を合わせ、肩甲骨 から腕を前に突き出し、 同時に背中を丸くする。
2.丸くした背中を保った まま合わせた手を外し、 腕の肘から先をつける。
3.前屈しながら、自分の手の甲で顔を挟むようにする。
4.上体が倒れたら5〜8 秒ほどかけて背中全体に息を入れる。息を吸い切ったら10 〜20秒かけて吐き出す。

『クロワッサン』930号より

●森田愛子さん 呼吸整体師、ヨガインストラクター/東京・渋谷で治療室『K-Rakustyle』を運営。近著に『深呼吸のレッスン』(PHP研究所)。

●奥山佳恵さん 女優、タレント/2男の母。近著に『生きてるだけで100点満点!』(ワニブックス)。

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